よくわかる!睡眠Q&A

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Q1.眠れない原因はストレスなのでしょうか?

A.眠ろうとすると急に動悸が激しくなって眠れない。そんなときは、過度なストレスや緊張感は自律神経の働きを狂わせてしまうことによって不眠が起きていると考えられます。睡眠をとろうとすると本来自律神経の1つである副交感神経が働き、体温を下げ、心拍数を抑えるのですが、その代わり交感神経が活性化してしまうのです。

まずは自分の生活を見直して、ストレスとなっていること、緊張を強いられていることがあるか確認し、それを取り除くようにしましょう。

Q2.眠れないとはどんな状況ですか?

A.眠れないという状態にもさまざまな症状がありますが、以下の4つに分けられます。
1)入眠困難
布団に入っても、30分以上寝付くことができない。入眠にとても時間がかかってしまう症状です。
2)中途覚醒
一度眠りに落ちても、朝になるまで何回か目覚めてしまう。トイレなどで何度も起きる、少しの物音で何度も起きるといった症状です。
3)早期覚醒
十分に眠れる時間があるのにかなり前に目覚めてしまう。極端に短い時間の睡眠しかとれない。これはお年寄りにも多い症状です。
4)熟眠障害
眠りが浅いため、睡眠時間自体は長いのに疲れが十分とれていない。睡眠の質に問題があります。

Q3.適正な睡眠時間帯はありますか?

A.日本人の平均睡眠時間は海外よりも短いですが、だからといって必ずしもそれが悪いというわけではありません。何故なら、必要とされる睡眠時間は人それぞれ個人差が大きいからです。

ただ子どもの場合は、睡眠時間に成長ホルモンが活性化することを考えても大人より長く十分な睡眠時間が必要と考えられます。また、女性は男性よりも平均的に長く睡眠をとるほうが良いという研究結果もあります。

昼間の活動に支障がない自分に適した睡眠時間をまずは目安にすると良いでしょう。

Q4.眠れない時はどうすれば良いですか?

A.眠れない理由はさまざまありますが、基本的には交感神経を活性化するような刺激は避け、副交感神経が働きやすいように導くようにしましょう。

まず大切なのは、心も身体もリラックスすること。眠らなきゃと思い詰めるのではなく、快適な部屋でゆっくりして眠くなってからベッドに入ると良いでしょう。

体内時計が乱れてしまうと眠りにくくなってしまうので、毎日できるだけ同じ時間に目覚めるようにし、起きたら陽の光を浴びるのがおすすめです。

寝室を快適な環境に整えるのも大切です。室温、寝具の暖かさなど調節してより眠りやすいように工夫しましょう。

Q5.寝だめはできますか?

A.長い時間寝たのに頭がぼーっとしてしまい、何故か十分に寝ていないときと同じような状態ということがあるかと思います。このことから分かるように、長く睡眠をとればとるだけ十分に休息でき、元気に活動できるとは限りません。睡眠は質が大切であり、質の高い睡眠には一定のリズムで眠り、起きることが大切なのです。

寝だめをしてその分起きて活動しようとしても身体のほうはいつものリズムをもとめますからやはり決まった時間に眠くなってしまうことが多いでしょう。

Q6.寝る前に注意点はありますか?

A.寝る前には交感神経が活性化するような刺激を避けるようにしましょう。たとえば激しい運動をしたり、明るい部屋にいたり、パソコンなどの画面をみたりするのはNGです。

また、眠る直前の飲食はおすすめできません。胃腸が動き出すことによって、睡眠の妨げになるといわれています。

よく眠れるとアルコールを飲む方もいますが、眠りが浅くなってしまうためおすすめできません。
カフェインやニコチンなどの覚せい作用のある嗜好品ももちろん避けましょう。

※休息:体をリフレッシュすることです

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